ひがんばな
この間、初めて目撃してしまった。
白色の彼岸花。
私だけだろうか。彼岸花といえば赤いイメージがあった。
なんとなく私が世間知らずなだけな気がするが、
生まれて初めて見た白色の彼岸花。
私にとってはかなりの衝撃だった。
彼岸花という花を初めて知ったのは「ごんぎつね」。
もしかしたら、それまでも見かけていたのかもしれないが、
小学校の国語の授業で「ごんぎつね」を勉強した後に、毎年秋の時期になると必ず注目して見るようになった。
ごんぎつねの話の中では、キツネのゴンがお地蔵様の影からこっそり葬列を見ている場面で彼岸花が登場する。
彼岸花という名前 の通り、故人が旅立ってしまう悲しさを際立たせている。
そのシーンで登場する彼岸花は『赤い布のように咲き続き』とあり、やはり真っ赤な印象だった。
これを初めて知った小学生当時、教科の中でも国語が苦手で読解力という力が人一倍乏しかった私だが、このシーンは彼岸花が表す悲しさ・そしてゴンの切ない行く末を予言しているようで、強烈なインパクトを受けた覚えがある。
そんなこんなで彼岸花といえば赤というイメージが私には定着してしまった。
なので今回の白色の彼岸花の発見は、
私が彼岸花と出会ってからの歴史で大きな衝撃だったのだ。
知っているつもりでも、知らないことがたくさん。
そんな日々が楽しいと感じます。