私の発見ノート

日常は”発見”の宝庫

ススキの巣立ち

前々回くらいのブログに赤いススキの花穂について書いた。 その花穂の発見から、一ヶ月余りたった今日この頃。 ススキの子供達は巣立ちの時を迎えたようだ。 ススキの穂は花から種子へと成長を遂げ、 ふわふわとした綿毛で覆われていた。 その中のうちの一本…

葉に灯をともして

ちょうど夕日が射す頃。 ふとある葉っぱに目が止まった。 葉っぱの一部が枯れて?葉脈が透けている。 そこから夕日が差しているのだ。 まるでランタンに火が灯された。 そんな光景に見えた。 葉っぱの一部分のみ葉脈が透けていたのは 病気なのか。虫食いなの…

コケの上に生える君

苔生す石垣。 おそらく一種類のコケだけでなく、 あるコケの上に、さらに別のコケが生えて、 小さな緑の世界を形作っていた。 そこに、ふとクローバーを発見した。 しかし、この君。 何か違和感を隠せない。 よくよく見てみると、 普段見るクローバーの葉と…

赤く色づくススキ

半月ほど前。 まだ夏の暑さがかなり残っていた日。 赤くツヤっとした穂のススキを発見した。 そういや、こういうのよく見かけるなーと思いながら、 ススキに似た別の植物なんじゃないかとも思っていた。 ふと、そのことを思い出して気になったので調べて見た…

秋のダンデライオン

「たんぽぽ」といえば春。 私だけかもしれないが、そういうイメージが私の中では定着している。 しかし、たまに見かける「秋のたんぽぽ」の綿毛。 タンポポが秋に咲くはずない。 きっと違う植物だ。 と、どこかで私の定着したイメージを残そうと なぜか奮闘…

ひがんばな

この間、初めて目撃してしまった。 白色の彼岸花。 私だけだろうか。彼岸花といえば赤いイメージがあった。 なんとなく私が世間知らずなだけな気がするが、 生まれて初めて見た白色の彼岸花。 私にとってはかなりの衝撃だった。 彼岸花という花を初めて知っ…

小さな秋みつけた

先日までだいぶ暑かったのでその気分で出かけたら、 急に肌寒くなっていたので、 うっかり風邪をひいてしまいそうになった。 家の近くの公園を通りかかると、早速みつけた。 秋の気配。 木としては全体的にはまだまだ青々しいが、 ひと枝だけ赤く色づいた葉…

葉っぱの先には

先日、大きな葉っぱがわんさか生えている塊を見つけた。 よくよく見てみると、その葉っぱは紫陽花のものだった。 紫陽花が咲いていないと、単なる葉っぱの塊に見えてしまう。 しかし、紫陽花の花の時期も過ぎた秋にも関わらず、 葉っぱはまだまだ元気で青々…

ユラ・ユラ・ユラめく

金魚。 先日金魚で有名な奈良の大和郡山に行ってきた。 金魚のシーズンが過ぎてしまったからか、 街に点在する生け簀には金魚はもちろん、 その周りに人もあまりいなかった。 しかし、さすがは金魚の街。 金魚の水槽が街の至る所でディスプレイされていた。 …

猫の隠れんぼ

先日こちらをじっと見つめていた猫がいたので、 その姿をカメラに収めようとしたところ、草陰に隠れてしまった。 人への警戒心の強い猫だし、怖がらせては可哀想かと思い、 その場を離れることにした。 しかし、視線を感じ振り返ると猫がついてくるではない…

ハトと色

公園でよく見かけるハト。 人が食べこぼしたご飯など、おこぼれを目指して寄ってくる鳥。 ハトについては、糞害などあまり綺麗なイメージはない。 しかし白いハトは平和の象徴とされ、 とても綺麗なイメージだ。 色の違いだけでこんなにイメージが変えてしま…

花の中のむし

まだまだ日差しの強い日。 しっとりとしたイメージの睡蓮には似合わない気がする日。 そんな日にまっすぐに上を向いている睡蓮を見つけた。 その睡蓮を上から覗いてみると、 ハチだろうか。 虫が雌しべの中でお亡くなりになっていた。 睡蓮だけでないが、花…

ひまわり②

最近、空気が秋に変わった気がする。 ただまだまだ日差しは肌に刺すように強い気がする。 以前ブログで書いたヒマワリとは違う場所で、 新たにヒマワリを発見した。 天気が良く日差しのおかげもあって、晩夏にも関わらず元気が良かった。 日差しを浴びて夏の…

生き物みたいな水

水は私たちにとって最も身近な物質のうちの一つと言っても過言ではないと思う。 私たちは水がなければ死んでしまうし、 何より私たちの体は60〜70%水でできている。 高校の時、化学の時間に『水は特殊な性質を持っている』と教わった。 水なんてそこら中にあ…

猫じゃらし

小さい頃からお馴染みの草。 猫じゃらし。 夏から秋にかけて生えるものらしいが、 私だけだろうか。あまり季節感は感じない。 マニアックな気もするが、夕方に見る猫じゃらしが私は結構好きかもしれない。 猫じゃらしの繊細な毛が夕方の穏やかな光を受けて浮…

猿滑り

この時期になるとよく見かけるこの花木。 遠くから見ると、他の木に比べて際立って華やか。 近くでまじまじと見ると、小さな花がツリー型に咲いていて何だが不思議な形だ。 これは、おそらくサルスベリ。 何だか、芸人のような変わった名前をしている。 私は…

夏と秋の間

最近まで外に出たくなくなるような暑さが続いていたのだが、近頃暑さ少し和らぎ過ごしやすくなってきた。 それもあって線路沿いを散歩していると、誰が植えたのか朝顔があった。 線路沿いのフェンスに蔦を巻きつけていたが、残念ながら夕方だったため萎んだ…

パンダの視線

先日、ポレトコというお店で販売されているパンダを一目惚れして購入してしまった。 このぽれぽれ動物のシリーズは全て手作りされているらしく、同じように見えても少しずつ違う。パンダも同じような姿のものが並べられていたが、よく見ると少しずつ表情が異…

夏の赤トンボ

川沿いを歩いていると、数十匹ものトンボが飛び交う姿があった。 数匹見かけることはたまにあったが、こんなにも多くのトンボが集まって飛んでいる姿は久しぶりに見た。 トンボは水がキラキラ反射しているのに反応して寄ってくるらしい。 水に卵を産むため、…

ひまわり

帰宅途中慣れない道を歩いていると、住宅地の一角にひまわり畑を見つけた。 ひまわりは夏の季語と言われるだけあって、 夏の日を表すかのように明るくて元気なイメージだ。 ひまわりは成長する際は太陽を追いかける。 しかし花を咲かせると元気な姿を見せて…

曇りガラスのような夕焼け

ここのところ晴れの日が延々と続いている。 俗物っぽく?晴天の日が好きな私だが、こうも暑い日が続くと少しくらい雲に寄ってきてほしいと思ってしまう。 さて、太陽の暑さも和らぐ夕方。 帰宅途中に、素敵な空を久しぶりに発見してしまった。 見事な夕焼け…

梅しごと

頭をクラクラさせるほどの太陽と、息をするのも一苦労なほどの湿気。 本格的に夏を迎えた7月。 最近、忙しくて更新できていなかったが、 雨ばかりで外にいくのも億劫だった6月。 私は家で梅しごとに励んでいた。 というのも、青梅をつけてできる梅シロップ…

雨上がり、もう一つの世界

私は雨上がりの晴れが好きだ。 雨上がりの少しひんやりした空気が心地よい。 そして、単純な晴れよりもなぜか清々しく感じるからだ。 もしかしたら、雨によって塵や埃が洗い流されるためなのかもしれない。 また運が良ければ虹も見られる。 こんな具合に、単…

晴れと曇りの間

雨が降った翌朝、外に出たときに見つけた。 晴れと曇りの間。 まるで長年掃除をしていない机を雑巾でふいて埃が綺麗に取れるように、 曇り空と、綺麗な白い雲が漂う青空の間にくっきりと境目が現れていた。 雲の色は厚みなどによって見え方が変わる。 つまり…

梅雨とともに梅の季節がやってきた

春には梅の花がいっぱいに咲く公園にこないだ出かけてみた。 もちろん梅の花はなく、青々と緑が生い茂っていた。 ふと足もとに二つ小さな丸っこいものが、 双子のようにならんで転がっているのに気がついた。 そして上を見上げると、青い空をバックに梅が生…

スズメのお家

朝とある家の石垣を通りかかると、スズメの鳴き声が聞こえてきた。 石垣の隙間の影に1匹のスズメが隠れていた。 数時間後、たまたまもう一度同じ場所を通りかかると、3匹になっていた。 怖がりなスズメだが、私が近づいても逃げる様子もなく、3匹が寄り添う…

化学が生み出す不思議な景色⑥ 〜地獄めぐり in 別府〜

最後は龍巻地獄。 龍巻地獄はいわゆる間欠泉だ。 現地に着き売店を通り抜けると、観光客がみんなこちらを向いて座っている。 なんだろうと思い振り返ってみると、岩で築かれた大きなお椀型の壁があった。 これが地獄なのか?と思い、看板をよくよくみてみる…

化学が生み出す不思議な景色⑤ 〜地獄めぐり in 別府〜

ここのところ、ひたすら地獄についてずっと書いている。 それくらい日本にはまだまだ知らない景色がたくさんあったことに驚きがあったという私の深層心理だろう。 次は血の池地獄。 かまど地獄にも赤い色の温泉はあったが、少し印象が違う。 ここは少し町中…

化学が生み出す不思議な景色④ 〜地獄めぐり in 別府〜

地獄を色々巡って来たが、続いては鬼山地獄と白池地獄。 これは今までの地獄とは違って少々特殊だった。 温泉が作り出す不思議な景色というより、温泉の熱を利用してワニや熱帯魚など暑い地域で生息する生き物たちを飼育している場所だった。 温泉から沸き上…

化学が生み出す不思議な景色③ 〜地獄めぐり in 別府〜

海地獄、泥地獄と来て、お次は“かまど地獄”。 名前から、石川五右衛門的な「かまどでグツグツ煮られてしまう」ような怖いことが由来なのかと思っていたら、温泉の噴気で昔ご飯を炊いていたことが由来なのだということ。なんだか平和な由来だった。 かまど地…