化学が生み出す不思議な景色⑤ 〜地獄めぐり in 別府〜
ここのところ、ひたすら地獄についてずっと書いている。
それくらい日本にはまだまだ知らない景色がたくさんあったことに驚きがあったという私の深層心理だろう。
次は血の池地獄。
かまど地獄にも赤い色の温泉はあったが、少し印象が違う。
ここは少し町中から離れており、木々に囲われた場所にあった。
それが異世界感が漂わせ、絵本に出てくるような「THE 地獄」ともいえるような薄気味悪さを演出していた。
HPをみると、この赤い色は酸化鉄や酸化マグネシウムが溶けた熱泥のため赤い色に見えているとのこと。酸化マグネシウムは白色ではなかったのか??と思いながら色々調べてみたが、答えが出ず未だに悶々としている。
そんなことはさておき、この血の池地獄ではここから湧き出る泥を使った軟膏を販売していた。薄気味悪さをたたえたこの地獄を、ケガの治癒に活かそうと最初に発想を起こした人はすごいと思う。
こういう勇気と革新を起こせた人はいるから、現代の医療は発展していると思いを馳せたりしている。