小さな秋みつけた
先日までだいぶ暑かったのでその気分で出かけたら、
急に肌寒くなっていたので、
うっかり風邪をひいてしまいそうになった。
家の近くの公園を通りかかると、早速みつけた。
秋の気配。
木としては全体的にはまだまだ青々しいが、
ひと枝だけ赤く色づいた葉っぱを見つけた。
モミジだ。
夏には意識して見ないと気づかないが、
秋になると、途端に自己主張が強くなる葉。
もうすぐ紅葉の季節。
一面赤く染まったモミジを想像すると楽しみだ。
ただ、ふと思ったが、モミジは全ての葉が色づくと一面の景色として注目されるが、一つ一つの葉がフューチャーされることは少なくなる。
ところで紅葉は、葉にある緑色の元となる葉緑体が分解されて起こる。
今回のようにひと枝だけ先に紅葉するのは、なんらかの原因によって先に葉緑体の分解が促進されてしまったことによるのだそう。
その原因には、そのひと枝のみ病気や虫、周囲の環境によって葉緑体が保つことができなくなったことや、そのひと枝のみ遺伝的な変化が起きて葉緑体を保ちにくくなったなど、様々なものがある。
いずれの理由にせよ、
今回の葉は他と同調してより華やかな紅葉をアピールするのではなく、
ささやかながら個をアピールすることを選んだ。
そういう姿にも好意を感じてしまいます。