ユラ・ユラ・ユラめく
金魚。
先日金魚で有名な奈良の大和郡山に行ってきた。
金魚のシーズンが過ぎてしまったからか、
街に点在する生け簀には金魚はもちろん、
その周りに人もあまりいなかった。
しかし、さすがは金魚の街。
金魚の水槽が街の至る所でディスプレイされていた。
いつも思うが、金魚が泳いでいる姿は
泳いでいるというより、ゆらめいているように見える。
赤い尾びれや背びれがゆらゆらと揺れて、
赤いベールを揺らめかせて踊っているかのようだ。
その姿は見ていて飽きない。
この街をぶらぶらしていると無料でみれる金魚博物館があった。
そこには様々な種類の金魚がいた。
金魚は人間が交配することで、
人間がより魅力的に感じる形へと変貌を遂げた。
つまりある種のバイオサイエンスによって生まれたのだ。
バイオサイエンス。
近年出現した科学技術のようだが、実は大昔から人間はそれに近いことを行ってきたのだなと思い起こされる。
生き物の美しさ=自然の美しさ。
そんな風に思うのだが、実は違う。
金魚の美しさは、人間が作り出した美しさ、つまり人工的な美しさと言える。
そんなことを考え始めたら、少し人間の怖さを感じてしまうが、
やはり、金魚の美しさは惹かれてしまう。
この美しさは普遍的だけど、まだまだ発展途上。
更なる進化を期待してしまう自分がいます。