パンダの視線
先日、ポレトコというお店で販売されているパンダを一目惚れして購入してしまった。
このぽれぽれ動物のシリーズは全て手作りされているらしく、同じように見えても少しずつ違う。パンダも同じような姿のものが並べられていたが、よく見ると少しずつ表情が異なっていた。私はこの中から、口元が緩んだような何ともいえない表情のパンダに心を奪われてしまった。
しばらくは自室の机の上にちょこんと置いていたのだが、彼は外が似合う気がしたので外でカメラ小僧バリの撮影会を実施した。
すると、アリがパンダのお腹から顔、頭に向かって登り始めた。
アリの姿をまじまじと見るのは久しぶりで、小学生ぶりだろうか。
こんなに艶やかで、小さいけれど節々がしっかりした体つきだったかなと思い出したりしていた。
このアリはパンダが気に入ったらしくなかなか離れてくれなかった。
小さな彼、パンダの視線でないと気づけないアリの艶やかな姿。
広い視線だけでなく、ぐっと狭い世界に近づくことで見れる景色。
彼を通すことで、普段気づかない世界を見れる気がする。