雨上がり、もう一つの世界
私は雨上がりの晴れが好きだ。
雨上がりの少しひんやりした空気が心地よい。
そして、単純な晴れよりもなぜか清々しく感じるからだ。
もしかしたら、雨によって塵や埃が洗い流されるためなのかもしれない。
また運が良ければ虹も見られる。
こんな具合に、単純な晴れの日よりも、
色々な自然現象の恩恵を受けて
雨上がりは風景をより美しいものにかえる。
雨上がりには他にも好きなものがある。
水たまりだ。
昔は水たまりはあまり好きではなかった。
せっかくの雨上がりの清々しい気分なのに、
靴を汚さまいと気をつけて歩かなければならないからだ。
しかし、最近は水たまりを覗くと新しい世界に出会えることに気がついた。
人間は普段は自分の目線の下の世界しか見ない。
しかし、水たまりにふと目をやると自分の上にこんな世界が広がっていたんだ!と気づかされることが多々ある。
例えばこの時は足もとばかり見ていたが、水たまりのおかげで、
青い空にピリッとアクセントを効かせるような赤い鮮やかな橋がかかっていることに気がついた。
煩わしいと思うものでも、見方を変えれば素晴らしい世界の扉を開けてくれるものだなと感じる。