晴れと曇りの間
雨が降った翌朝、外に出たときに見つけた。
晴れと曇りの間。
まるで長年掃除をしていない机を雑巾でふいて埃が綺麗に取れるように、
曇り空と、綺麗な白い雲が漂う青空の間にくっきりと境目が現れていた。
雲の色は厚みなどによって見え方が変わる。
つまり、分厚い羽毛ぶとんのような雲が空を覆っていたが、
あの境目から薄いタオルケットのような雲に変わったようなものなのだろうか。
暑苦しいのに、忙しくて収納できていなかった羽毛ぶとんを、夏仕様でタオルケットに変えたことを思い出しながら、爽やかな気分に浸っていた。