化学が生み出す不思議な景色④ 〜地獄めぐり in 別府〜
地獄を色々巡って来たが、続いては鬼山地獄と白池地獄。
これは今までの地獄とは違って少々特殊だった。
温泉が作り出す不思議な景色というより、温泉の熱を利用してワニや熱帯魚など暑い地域で生息する生き物たちを飼育している場所だった。
温泉から沸き上がる水蒸気の勢い、迫力が魅力的な鬼山地獄。
鬼山地獄とは対照的に静寂で穏やかなイメージの白池地獄。
地獄というより、暖かい温泉に常に触れられるなんで生き物にとっては楽園なのでは?
なんて思いながら、生き物たちを観察してみた。
その中でも新たな発見があった鬼山地獄のワニたちを紹介したい。
ワニたちは温泉が心地良いのか、寝ている訳でもなくほぼほぼ動かないものがほとんどだった。
印象的だったのが、常に仲間たちにくっついている姿。
私の中で獰猛で一匹狼のイメージだったワニが、こんなにも仲間達とベタベタしている。ギャップ萌えというのだろうか。ワニ が可愛らしく見えてしまった。
後から調べてみると、ワニは基本的には群れで生きており爬虫類の中では最も社会性のある生き物だという。
だから仲間への愛が強いのかもしれない。
こんな風に思うと、柵を掴んで人間の姿をジッと見ているワニもユーモラスに見えてくる。
こんな風に思うのも、尤も柵の外だからだが・・・笑